• 2026年9月9日
  • 2026年8月31日

痔の手術と入院期間|仕事への影響と治療の選択肢を専門医が解説

「痔の手術って、どのくらい入院が必要なの?」「仕事を何日も休まないといけないの?」そんな不安から、受診をためらっている方は少なくありません。

痔は、日本人の3人に1人が経験するともいわれる身近な疾患です。しかし手術と聞くと、長期の入院や仕事への影響が心配で、なかなか一歩を踏み出せない方も多くいらっしゃいます。このページでは、痔の手術と入院の考え方、仕事復帰までに考えておきたいことについて、東京都台東区花川戸の浅草胃腸肛門クリニックの院長・佐藤兼俊がわかりやすくお伝えします。

痔の種類ごとの治療の考え方と、手術が必要になるケースがわかる
手術が必要になった場合の入院の目安がわかる
症状を悪化させないために知っておきたい受診のタイミングがわかる
この記事の目次
▸ 「手術=長期入院」は本当?痔で悩む方の不安に答えます
▸ 痔の種類と手術の考え方:何が違うの?
▸ 手術が必要になった場合|入院の目安と仕事復帰までの考え方
▸ 浅草胃腸肛門クリニックの肛門外科へのこだわり
▸ よくあるご質問
▸ まとめ

「手術=長期入院」は本当?痔で悩む方の不安に答えます

受診をためらう理由の多くは「仕事を休めない」

肛門科を受診する患者さんのなかで、最も多い悩みのひとつが「手術を勧められるのではないか」「入院になったら仕事に支障が出る」という不安です。とくに忙しいビジネスパーソンや子育て中の方は、まとまった休みを取ることが難しく、症状を我慢しながら過ごしてしまうケースが多く見られます。

しかし実際には、痔のすべてが手術を必要とするわけではありません。「怖い」「恥ずかしい」という気持ちで受診を先延ばしにすることで、症状が悪化し、結果的に治療期間が長くなってしまうことも少なくないため、早めに専門医に相談することが大切です。

よくある誤解:「痔の手術は必ず長期入院が必要」

かつては1〜2週間の入院が一般的といわれた時代もありましたが、近年は医療技術の進歩により、治療法の選択肢が広がっています。大切なのは、自分の症状がどの程度なのかを専門医に診てもらい、自分に合った治療法を選ぶことです。「手術=長期入院」という固定観念にとらわれず、まずは相談だけでもしてみることをおすすめします。

痔の種類と手術の考え方:何が違うの?

ひとことで「痔」といっても、その種類はさまざまです。治療の考え方は、どの種類の痔かによって大きく異なります。浅草胃腸肛門クリニックで主に診療する肛門疾患には以下の3種類があります。

Point 01
痔核(いぼ痔)|最も多い痔の種類。内痔核と外痔核がある

肛門の血管がうっ血して腫れた状態です。排便時の出血やいぼ状の膨らみが主な症状で、内側にできるものを「内痔核」、外側にできるものを「外痔核」といいます。痔の中で最も多く、進行度(グレード)によって治療法が変わります。軽症では生活習慣の改善や薬で対応できますが、重症化すると手術が必要になることがあります。

Point 02
裂肛(切れ痔)|排便時の痛みや出血が特徴。慢性化に注意

便が硬かったり、強くいきんだりすることで、肛門の皮膚が裂けてしまった状態です。排便時の痛みと少量の出血が主な症状です。急性のものは薬や生活習慣の改善で回復が期待できますが、慢性化すると手術が検討されることもあります。便秘・下痢を繰り返す方は注意が必要です。

Point 03
痔瘻(じろう)|自然治癒が難しく、手術が基本となる

肛門の内側にある「肛門腺」に細菌が入り込み、膿のトンネル(瘻管)ができた状態です。肛門周囲膿瘍から移行することが多く、自然に治ることは少なく、痔瘻の入り口(原発口)や感染の原因となった原発巣の切除など、手術による根本的な治療が基本となります。

痔核(いぼ痔)の手術には、脱出した痔核を根元から切除する「結紮切除術」や、自動吻合器を用いて直腸粘膜をリング状に切除・縫合する「PPH法」などの選択肢があります。当院は外来診療を中心とした専門クリニックであり、こうした手術が必要な場合は、本院である寺田病院と連携して対応しています。どの方法を選ぶかは、痔の種類・重症度・患者さんの生活スタイルなどを考慮して、専門医が判断します。治療法によって入院の有無や期間、仕事への影響が変わってきますので、事前にしっかり説明を受けることが重要です。

手術が必要になった場合|入院の目安と仕事復帰までの考え方

浅草胃腸肛門クリニックは外来診療を中心とした専門クリニックであり、日帰り手術や短期入院を伴う手術は当院では行っておりません。手術が必要と判断された場合は、本院である寺田病院と連携し、適応のある方には日帰り手術または短期入院手術(術後1〜6泊入院)が行われます。必要な入院日数は術式や症状の程度によって異なりますので、詳しくは担当医にご確認ください。

仕事の種類によっても復帰時期は変わります

仕事復帰までの期間は、手術の内容や個人差だけでなく、お仕事の種類によっても変わります。長時間のデスクワーク・立ち仕事・重いものを運ぶ肉体労働など、肛門に負担がかかる動作を伴う仕事は、回復に時間がかかる傾向があるといわれています。具体的な復帰の目安は症状や術式によって大きく異なるため、術後の過ごし方や職場環境についても、あらかじめ担当医に相談しておくと安心です。

早期受診・早期治療のメリット

・症状が軽いうちは、体への負担が少ない治療で対応しやすい
・回復期間が短くなる可能性がある
・日常生活・仕事への影響を最小限に抑えやすい
・生活の質(QOL)の早期改善が期待できる

放置・先延ばしのデメリット

・症状が悪化し、より大きな手術が必要になることがある
・入院期間・回復期間が長くなりやすい
・痛みや出血が続き、日常生活の質が低下する
・悪化することで仕事への影響がかえって大きくなることがある

痔の症状は、放置することで悪化するケースがあります。「血便が続く」「排便のたびに強い痛みがある」「肛門周囲から膿が出る」などの症状がある場合は、早めに専門医を受診されることをお勧めします。また、血便は大腸がんなど他の疾患との鑑別が必要なこともあります。自己判断は危険ですのでご注意ください。

浅草胃腸肛門クリニックの肛門外科へのこだわり

浅草胃腸肛門クリニックは、東京都台東区花川戸に位置する、胃腸・肛門に特化した専門クリニックです。寺田病院のサテライトクリニックとして、本院との緊密な連携体制のもと、地域の患者さんに専門的な医療を提供しています。グループ全体での内視鏡年間実績は1万件以上を誇り、豊富な経験を持つ専門集団が診療にあたっています。

  • 専門病院・寺田病院との連携体制:手術が必要な場合は本院である寺田病院と連携。グループ内視鏡年間実績1万件以上の経験に裏付けられた安心の体制です。
  • 毎週火曜「レディースデイ」完全女性専用外来:医師・スタッフ全員が女性、男性の立ち入りも禁止した完全女性専用外来を実施。肛門の悩みを相談しにくい女性も安心して受診できる環境を整えています。
  • 日本大腸肛門病学会専門医による専門外来:第1・3・5木曜は田中肛門科部長、第2・4木曜は寺田院長による肛門科専門外来を実施。専門的な肛門診療をクリニックで受けられます。
  • 男女別・完全分離の待合室:検査前処置室を含め、男女の待合スペースを完全分離。プライバシーへの配慮を徹底し、受診しやすい環境を実現しています。

院長 佐藤 兼俊 より

「痔や肛門の悩みは、恥ずかしさから受診をためらわれる方が多い疾患です。しかし、適切な時期に適切な治療を受けることで、仕事や日常生活への影響を最小限に抑えることが期待できます。当院では、患者さんおひとりおひとりの生活スタイルや状況に合わせた治療法をご提案しながら、消化器外科医としての長年の経験を活かして、安心して通っていただけるクリニックづくりを心がけています。『恥ずかしい』とためらわずに、まずは気軽にご相談ください。」

よくあるご質問

Q 痔の手術前に必ず入院しなければいけませんか?
A 当院は外来診療を中心としたクリニックで、日帰り手術や短期入院を伴う手術は当院では行っておりません。手術が必要と判断された場合は、本院である寺田病院と連携し、適応のある方には日帰り手術または短期入院手術(術後1〜6泊入院)が行われます。ご自身の症状に合った治療法については、専門医による診察のうえでご説明します。まずはお気軽にご相談ください。
Q 女性なのですが、肛門科への受診は恥ずかしくてためらっています。
A 当院では毎週火曜日を「レディースデイ」とし、医師・スタッフ全員が女性、男性の立ち入りも禁止した完全女性専用外来を実施しています。また、待合室・検査前処置室も男女で完全分離しています。肛門の悩みを抱える女性患者さんが、安心して受診できる環境を整えておりますので、どうか遠慮なさらずにご相談ください。
Q 血便があります。痔だと思っていますが、大腸カメラを受けた方がよいですか?
A 血便の原因は、痔核(いぼ痔)・裂肛(切れ痔)のほかに、大腸ポリープ・大腸がん・炎症性腸疾患など、さまざまな疾患が考えられます。自己判断で「痔だから大丈夫」と決めてしまうのは危険です。当院では鎮静剤を使用した大腸カメラ検査を行っており、台東区の大腸がん検診にも対応しています。気になる症状がある場合は、お早めにご受診ください。

この記事のまとめ

痔の治療は症状の程度によって異なり、すべてが手術を必要とするわけではありません
手術が必要な場合、当院では行えず、本院である寺田病院で日帰り手術または短期入院手術(術後1〜6泊)が行われます
仕事復帰までの期間は職種や個人差によって変わるため、担当医との事前相談が重要です
症状を放置すると悪化し、かえって入院期間・回復期間が長くなるリスクがあります
血便は大腸がんなど他の疾患との鑑別のため、専門医への早期相談がすすめられます

おなか・おしりの悩みは、浅草の専門クリニックへ

東京都台東区花川戸・浅草駅徒歩1分の浅草胃腸肛門クリニックでは、胃腸・肛門の専門医が丁寧に診察いたします。痔・腹痛・血便・便秘・下痢など、一人で悩まずにご相談ください。

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〒111-0033 東京都台東区花川戸1-2-4 丸善ビル7F 東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩1分

【診療時間】午前 9:30〜12:00/午後 16:00〜18:00(大腸内視鏡検査は予約制14:00〜16:00・火曜は女性専用外来・木曜は肛門科専門外来)|休診:日曜・祝日

監修医師プロフィール

著者写真

佐藤 兼俊(さとう かねとし)(院長)

平成10年3月 三重大学 医学部 卒業
平成10年4月 天理よろづ相談所病院勤務
平成12年4月 国立国際医療研究センター 外科勤務
平成15年4月 三井記念病院 外科勤務
平成17年9月 アメリカボストンにあるベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンターで研究に従事
平成19年9月 三井記念病院 外科勤務
平成20年2月 東京逓信病院 外科勤務
平成29年5月 浅草胃腸肛門クリニック院長に就任

資格・所属学会:日本外科学会、日本消化器内視鏡学会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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