- 2026年10月5日
肛門周囲膿瘍と痔ろうの違いとは?浅草で相談できる専門クリニック

「おしりが急に熱を持って腫れてきた」「痛くて座れないのに、どこの科に行けばいいかわからない」——そんな不安を抱えてこのページにたどり着いた方は、ひょっとしたら肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)か痔ろう(じろう)のどちらかが起きているかもしれません。
結論からお伝えすると、肛門周囲膿瘍と痔ろうは「同じ病気の異なるステージ」です。膿瘍は急性期のトラブル、痔ろうはその慢性化した状態と考えると整理しやすくなります。どちらも自然に治ることはほとんどなく、専門医による適切な処置が必要です。
この記事では、二つの疾患の違い・症状の見分け方・治療法の選択肢を、消化器外科・肛門外科の専門知識をもとにわかりやすく解説します。東京都台東区で受診先を探している方にも役立つ情報をまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
「おしりが突然腫れて痛い」——その症状、放置は危険です

「少し様子を見よう」がもたらすリスク
肛門まわりの急な腫れ・痛み・発熱は、多くの方が「恥ずかしい」「そのうち治るだろう」と思って受診をためらいがちな症状です。しかし、肛門周囲膿瘍は膿が溜まり続ける病気であり、自然に治ることはほとんどありません。膿が増えれば周囲の組織への波及リスクも高まるため、早めの受診が大切です。
また、「病院に行ったら手術になるのでは」と怖くて足が遠のく方も少なくありません。実際には急性期の処置は切開排膿(切開して膿を出す)という比較的シンプルな処置が多く、早期に対応するほど処置の範囲も小さく済むことが一般的です(個人差があります)。
こんな症状があればすぐに受診を
以下のような症状に心当たりがある場合は、肛門科・肛門外科のある医療機関を受診することをお勧めします。
特に発熱を伴う肛門の腫れは、急性の炎症が起きているサインです。数日以内に受診するようにしましょう。
肛門周囲膿瘍と痔ろうの違い——原因・仕組みをわかりやすく解説

二つはなぜ起きるのか——共通する原因「肛門腺」の感染
肛門周囲膿瘍と痔ろうは、どちらも肛門腺(こうもんせん)への細菌感染をきっかけとして発症します。肛門の歯状線(しじょうせん)には、肛門腺と呼ばれる小さな分泌腺が開口しています。ここに便に含まれる細菌が入り込んで感染・化膿すると、まず肛門周囲膿瘍が起きます。
感染がひどくなると膿は肛門周辺の組織の中に広がり、皮膚の表面に自然に破れて膿が出てくることがあります。その際に、感染が起きた肛門腺(肛門の内側)から皮膚の外側まで、トンネル状の管(瘻管:ろうかん)が形成されることがあります。これが痔ろうです。
肛門腺に細菌が侵入し、炎症・化膿が起きた状態です。肛門まわりが急に腫れ、激しい痛みや発熱を伴うことが多いです。膿が溜まっているため、切開して膿を出す処置(切開排膿)が行われることが多くあります。急性期の病態であり、早期対応が重要です。
肛門周囲膿瘍が自然破裂・切開排膿の後、感染源である肛門腺と皮膚の出口をつなぐ管(瘻管)が残ったものです。急性期のような激しい痛みは落ち着いていることも多いですが、慢性的に膿や分泌物が出続ける状態が続きます。根本的な治療には手術が必要になることがほとんどです(個人差があります)。
肛門周囲膿瘍と痔ろうは別々の病気ではなく、同じ疾患プロセスの異なる段階と考えられています。膿瘍の段階で適切に治療しても、すでに瘻管が形成されている場合は痔ろうへと移行します。「膿瘍→切開→また膿が出る→痔ろう」というパターンに悩む方は少なくありません。
よくある誤解:「膿が出たから治った」は危険なサイン
肛門周囲膿瘍が自然に破裂したり、切開排膿の処置後に一時的に痛みが引いたりすると、「治った」と感じる方が多いです。しかし、これは膿が外に出て急性の腫れが引いただけであり、感染源となった肛門腺のトラブルが解決したわけではありません。痛みが引いた後も管が残っていれば、慢性的な膿の排出(痔ろう)へと移行することがあります。「痛みが取れたからそのまま放置」は再発・慢性化につながるリスクがあるため、落ち着いた後も専門医への受診が大切です。
肛門周囲膿瘍・痔ろうそれぞれの主な症状と見分け方
肛門周囲膿瘍の主な症状
肛門周囲膿瘍は急性の炎症であるため、症状が急速に現れることが特徴です。以下のような症状が数日以内に強くなることが多いです(個人差があります)。
| 症状 | 特徴・目安 |
|---|---|
| 肛門周囲の強い痛み | 座る・歩くだけで痛むほど強くなることがある |
| 発熱 | 38℃前後の発熱が続くことがある |
| 腫れ・硬結 | 肛門の片側または周囲全体が腫れ、触ると硬い |
| 熱感・発赤 | 皮膚が赤くなり、触れると熱い感じがある |
| 膿の自然排出 | 放置すると皮膚が破れ、膿が出ることがある |
痔ろうの主な症状
痔ろうは慢性期の状態のため、肛門周囲膿瘍ほど急激な痛みや発熱は目立たないことが多いです。一方で、慢性的な不快感・分泌物が続くため、日常生活の質に影響しやすい点が特徴です(個人差があります)。
| 症状 | 特徴・目安 |
|---|---|
| 慢性的な膿・分泌物 | 下着が汚れる、においが気になるといった症状が続く |
| 間欠的な腫れ・痛み | 管が詰まると再び腫れて痛むことがある(繰り返す) |
| 皮膚の外口(穴) | 肛門の近くの皮膚に小さな穴が確認されることがある |
| かゆみ・かぶれ | 分泌物が皮膚を刺激し、かゆみや皮膚炎が生じることがある |
⚠ 注意:長期放置は要注意
痔ろうを長期間放置すると、瘻管が複数に枝分かれして複雑化する場合があります。また、非常にまれですが、長年放置された痔ろうに悪性変化が生じるケースも医学的に報告されています。「分泌物が出るけど痛くないから」と放置せず、専門医への受診をお勧めします。
治療法の選択肢——膿瘍と痔ろうではアプローチが違います

肛門周囲膿瘍の治療——まずは「膿を出す」ことが優先
急性期の肛門周囲膿瘍の治療は、まず切開排膿(せっかいはいのう)が基本となります。局所麻酔をして皮膚を小さく切開し、溜まった膿を外に出す処置です。これによって急性の腫れ・痛み・発熱が速やかに改善することが多いです(個人差があります)。
切開排膿は外来処置として行われることも多く、入院が必要になるかどうかは膿の範囲や深さ・全身状態によって異なります。処置後は傷の管理と経過観察が重要です。
✅ 切開排膿のメリット
⚠ 切開排膿の注意点
痔ろうの治療——根本的な治療には手術が必要になることが多い
痔ろうは形成された瘻管(トンネル)が残っている限り、膿の排出・炎症を繰り返します。そのため、根本的な治療には瘻管を処置する手術が必要になることがほとんどです(個人差があります)。主な術式には以下のようなものがあります。
| 術式名 | 概要 | 主な適応(目安) |
|---|---|---|
| 切開開放術(lay-open法) | 瘻管を切開して開放し、治癒させる術式 | 浅い位置の痔ろう(皮下痔ろうなど) |
| くり抜き術(coring out法) | 瘻管を筒状にくり抜いて切除する術式 | 比較的深い位置の痔ろう |
| シートン法 | 瘻管に糸を通し、時間をかけて括約筋を守りながら切離する術式 | 括約筋を多く含む深い痔ろう |
どの術式が選ばれるかは、痔ろうの深さ・経路・括約筋との関係によって異なります。術式の選択は専門医による診察・検査で判断されますので、まずは肛門科・肛門外科を受診して相談することが大切です。
なお、手術は外来での日帰り手術から入院手術まで、施設や病態によって異なります。詳しくは受診先のクリニックでご相談ください。
⚠ 市販薬・民間療法には限界があります
肛門周囲膿瘍・痔ろうは市販の痔薬や坐薬で症状を根本的に改善することは困難です。一時的に痛みが和らいでも、感染源となった肛門腺や瘻管が残っている限り再発・悪化のリスクがあります。「市販薬で様子を見る」期間が長くなるほど、病態が複雑化する可能性もあります。専門医への早めの受診をお勧めします。
浅草胃腸肛門クリニックが肛門の悩みに寄り添える理由
東京都台東区花川戸にある浅草胃腸肛門クリニックは、胃・大腸・肛門分野を専門とするクリニックです。浅草駅(東京メトロ銀座線)5番出口から徒歩1分というアクセスの良さもあり、台東区をはじめ近隣エリアからも多くの方が来院されています。
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よくあるご質問——肛門周囲膿瘍・痔ろうについて
📋 この記事のまとめ
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肛門周囲膿瘍・痔ろうは早めの受診で対応の選択肢が広がります。浅草駅徒歩1分・東京都台東区花川戸の浅草胃腸肛門クリニックへ、まずはお気軽にご相談ください。女性の方は毎週火曜のレディースデイもご利用いただけます。

👨⚕️ 院長 佐藤 兼俊より
肛門の症状は「恥ずかしい」という気持ちから受診をためらわれる方が大変多くいらっしゃいます。しかし、肛門周囲膿瘍も痔ろうも、早期に専門医が診ることで、より負担の少ない形での対応が期待できることがあります。「なんとなく違和感がある」「膿が出ているが痛みは引いた」という状態でも、どうか一人で抱え込まずにご相談ください。寺田病院のサテライトクリニックとして、本院と連携しながら患者さんに安心して通っていただけるあたたかい診療を目指しています。