- 2026年9月13日
- 2026年8月31日
胃潰瘍・逆流性食道炎は胃カメラでわかる?症状の見分け方と治療の流れを解説

「食後に胸がジリジリ焼けるような感じがする」「みぞおちがズキズキ痛む」「胃薬を飲んでも症状がなかなか治まらない」——そんなお悩みを抱えていませんか?
実は、こうした症状の背景には胃潰瘍や逆流性食道炎が隠れていることが少なくありません。どちらも胃カメラ(内視鏡検査)を受けることで、粘膜の状態を直接確認し、正確な診断につなげることができます。市販の胃薬で一時的に症状が和らいでも、根本的な原因を調べないまま放置すると、症状が慢性化したり、より深刻な状態へ進行するリスクも考えられます。
この記事では、胃潰瘍・逆流性食道炎それぞれの症状の特徴・原因・胃カメラでわかること・治療の流れをわかりやすく解説します。「自分の症状は受診が必要なの?」という疑問にも、できる限り具体的にお答えします。
「胃の不調」はどんな症状?放置してはいけないサイン
胃や食道の不調は、日常生活のなかで意外と見過ごされがちです。「疲れているだけかな」「食べすぎたせいだろう」と自己判断して、そのままにしてしまう方も多くいらっしゃいます。しかし、一定期間続く胃の症状は、消化器の疾患を示すサインである可能性があります。
こんな症状が続いていませんか?
以下のような症状が2週間以上続く場合は、消化器内科での受診をご検討ください。
- みぞおちや上腹部がズキズキ・キリキリ痛む
- 食後や空腹時に胸やけ・げっぷがひどい
- 胃のむかつき・吐き気が続く
- 食欲が落ちた・食べると痛みが出る
- 便が黒っぽい(タール便)、または血が混じる
- 体重が急に減った
特に便が黒くなる「タール便」は胃や十二指腸からの出血を示すサインであり、早急な受診が必要です。
「ただの胃もたれ」との違いはどこ?
単なる消化不良や食べすぎによる胃もたれは、1〜2日で自然に回復することがほとんどです。一方、胃潰瘍や逆流性食道炎による症状は、数週間以上にわたって繰り返される・徐々に悪化する・特定のタイミング(空腹時・就寝後など)に出やすいという特徴があります。市販薬を飲んでも改善しない場合は、一度専門医に相談することをおすすめします。
受診をためらう方へ——「胃カメラが怖い」は解決できます
「胃カメラは苦しそうで怖い」というイメージから、受診をためらってしまう方も少なくありません。しかし近年は鎮静剤を使用した苦痛の少ない内視鏡検査が普及しており、うとうとした状態で検査を受けられるクリニックも増えています。症状を放置するリスクと、検査を受けることのメリットを冷静に比べてみることが大切です。
胃潰瘍と逆流性食道炎——それぞれの原因と仕組みを知ろう
同じ「胃の不調」に見えても、胃潰瘍と逆流性食道炎は発症する部位・メカニズムが異なります。それぞれの原因を正しく理解することが、適切な治療と再発予防への第一歩です。
胃の内側は強い酸(胃酸)にさらされていますが、通常は粘液や粘膜で守られています。この「攻撃因子(胃酸・ペプシンなど)」と「防御因子(粘液・粘膜の修復力)」のバランスが崩れると、胃の粘膜が自ら消化されてしまい、潰瘍(傷)ができます。主な原因はピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)感染とNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の服用で、この2つで胃潰瘍の大部分を占めるとされています。ストレスや喫煙・飲酒も粘膜のバリア機能を弱める要因です。
食道と胃のつなぎ目にある「下部食道括約筋」がゆるむと、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。食道の粘膜は胃酸への耐性が弱いため、逆流した胃酸によって炎症・びらんが生じます。これが逆流性食道炎です。原因には肥満・過食・脂肪分の多い食事・喫煙・加齢・猫背などの姿勢が挙げられます。近年は食生活の欧米化や高齢化により患者数が増加傾向にあります。
「胸やけ」は胃だけの問題と思われがちですが、実際には食道の問題(逆流性食道炎)や、まれに心臓疾患の症状として現れることもあります。また、胃潰瘍があっても自覚症状がほとんど出ない「無症状潰瘍」のケースもあります。症状だけで自己判断せず、内視鏡検査で粘膜の状態を直接確認することが重要です。
胃カメラ(内視鏡検査)でわかること・検査の流れ
胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)は、口または鼻から細いカメラを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜を直接観察する検査です。画像診断やバリウム検査と異なり、粘膜の微細な変化を映像でリアルタイムに確認できます。
胃カメラで確認できる主な疾患
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍:粘膜の欠損(傷)の有無・深さ・範囲
- 逆流性食道炎:食道粘膜のびらん・炎症・バレット食道の確認
- ピロリ菌感染:組織を採取して検査(生検)が可能
- 胃がん・食道がん:早期発見・精密診断(必要に応じて組織採取)
- 胃ポリープ・慢性胃炎:粘膜の状態を詳しく観察
症状が同じでも、内視鏡検査を受けてみると原因が全く異なるケースはよくあります。正確な診断のために、検査は非常に重要な意味を持ちます。
胃カメラ検査の流れと費用の目安
検査当日は前日夜から絶食した状態で来院します。検査前には胃の動きを抑える薬(抗コリン剤)や緊張を和らげる薬(鎮静剤)を注射し、より強い鎮静を希望する場合は静脈麻酔で調整します。検査そのものは通常10〜15分程度(個人差があります)で終了します。鎮静剤を使用した場合は、検査後1時間ほど回復室で休んでいただく時間が必要です。
費用の目安(保険診療・3割負担)は以下のとおりです。詳細は受診時にご確認ください。
※生検(組織採取)やポリープ切除を行う場合は、別途費用が加算されます。詳しくはお電話またはWEBでお問い合わせください。
こんな方は早めの胃カメラをご検討ください
・胸やけ・胃痛が2週間以上続いている
・胃薬を飲んでも症状がぶり返す
・便が黒い(タール状)・吐血した
・急激な体重減少がある
・40歳以上で胃カメラを一度も受けたことがない
・ピロリ菌感染の既往がある・家族に胃がん患者がいる
胃潰瘍・逆流性食道炎の治療法と日常生活での注意点
正確な診断がついたら、次は治療です。胃潰瘍・逆流性食道炎ともに、薬物療法が治療の中心となります。ただし、薬で症状が落ち着いた後も再発予防のための生活習慣の見直しが重要です。
胃潰瘍の治療——ピロリ菌除菌と薬物療法
胃潰瘍の治療では、まず原因を特定することが大切です。ピロリ菌感染が確認された場合は、除菌療法(2種類の抗菌薬+プロトンポンプ阻害薬の3剤を7日間服用)を行います。除菌に成功すると潰瘍の再発率が大幅に下がることが報告されています(個人差があります)。NSAIDsの服用が原因の場合は、可能であれば薬の変更や中止を検討し、胃粘膜保護薬を併用します。
潰瘍の治癒には通常4〜8週間程度(個人差があります)の薬物療法が必要です。症状が改善しても自己判断で薬をやめず、医師の指示に従って服用を続けることが大切です。
・潰瘍の粘膜修復・症状の軽減
・ピロリ菌除菌による再発リスクの低減
・出血などの合併症予防
・除菌薬は必ず最後まで飲み切ること
・除菌成功の確認検査が必要
・服薬中の飲酒・喫煙は症状悪化の要因に
逆流性食道炎の治療——薬と生活習慣の両輪
逆流性食道炎では、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーなどの胃酸分泌抑制薬が中心的な役割を果たします。薬の効果は比較的早く現れますが(個人差があります)、症状が消えてからも一定期間の服用継続が推奨されることがあります。
逆流性食道炎は生活習慣の改善なしでは再発しやすいという特徴があります。以下の生活習慣を意識しましょう。
- 食後すぐに横にならない(食後2〜3時間は上体を起こす)
- 就寝時に頭部を少し高くする
- 脂肪・香辛料・アルコール・コーヒーの過剰摂取を控える
- 腹部を締め付ける服や姿勢を避ける
- 肥満がある場合は適度な体重管理を心がける
- 喫煙は食道括約筋の機能を低下させるため禁煙を検討する
治療後のフォローアップ——再発・がんリスクの管理
胃潰瘍・逆流性食道炎ともに、治療終了後も定期的な内視鏡フォローが推奨される場合があります。特に胃潰瘍は胃がんとの鑑別が重要であり、治癒確認のために治療終了後に再度胃カメラを行うことが一般的です。また、バレット食道(逆流性食道炎の合併症)が見つかった場合は、食道がんへの移行リスクを考慮した定期観察が必要です。担当医の指示に従い、定期的な受診を続けることが大切です。
浅草胃腸肛門クリニックの内視鏡検査へのこだわり
東京都台東区花川戸に位置する浅草胃腸肛門クリニックは、消化器・肛門分野の専門病院である寺田病院のサテライトクリニックとして、本院と連携しながら地域の皆さまの消化器医療を支えています。
- 鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ:うとうとした状態で検査を受けていただけるため、「怖くて受けられなかった」という方にも安心してご来院いただいています。
- グループ内視鏡年間実績1万件以上:寺田病院グループとしての豊富な内視鏡実績を背景に、経験を積んだ検者が検査を担当しています。
- 毎週火曜「レディースデイ」:医師・スタッフ全員を女性が担当する完全女性専用外来を設置。男性の立ち入りも禁止しており、胃腸・消化器の症状でためらっている女性の方も安心してご受診いただけます。
- 浅草駅徒歩1分のアクセス:東京都台東区花川戸1-2-4 丸善ビル7F。東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩1分です。
よくあるご質問
この記事のまとめ
胃の症状、一度きちんと調べてみませんか?
浅草胃腸肛門クリニックは、東京都台東区花川戸・浅草駅徒歩1分。鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ検査で、消化器のお悩みに丁寧にお応えします。毎週火曜は女性専用のレディースデイも開催中です。まずはお気軽にご相談ください。
〒111-0033 東京都台東区花川戸1-2-4 丸善ビル7F 東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩1分
【診療時間】午前 9:30〜12:00/午後 16:00〜18:00(大腸内視鏡検査は予約制14:00〜16:00・火曜は女性専用外来・木曜は肛門科専門外来)|休診:日曜・祝日

院長 佐藤 兼俊 より
「胃の痛みや胸やけが続いているのに、『大したことはないだろう』と受診をためらっている方がたくさんいらっしゃいます。胃潰瘍や逆流性食道炎は適切な治療で症状の改善が期待できる疾患です。一方で、放置すると出血や穿孔といった合併症のリスクも考えられます。消化器外科医としての長年の経験を活かし、患者さん一人ひとりに丁寧な説明と治療を提供できるよう努めています。恥ずかしい・怖いという気持ちは当然ですが、どうぞ遠慮なくご相談ください。」