• 2026年9月12日
  • 2026年8月31日

胃カメラとピロリ菌検査を同時に受けられる?検査の流れと費用を解説

「胃カメラを受けるなら、ついでにピロリ菌検査もしたい」「別々に受けると二度手間では?」そんなふうに考えたことはありませんか?

結論から申し上げると、胃カメラ(胃内視鏡検査)とピロリ菌検査は同時に受けることができます。胃カメラの検査中に胃の粘膜を少量採取し、その場でピロリ菌感染の有無を調べる「生検法」が広く行われているからです。一度の検査で胃の状態とピロリ菌感染を同時に確認できるため、患者さんの負担を大きく減らせます。

ピロリ菌は胃がんのリスク因子として知られており、感染者の多くは自覚症状がほとんどありません。だからこそ、胃カメラと合わせた早期発見・早期除菌が重要とされています。

胃カメラとピロリ菌検査を同時に受ける方法と手順
ピロリ菌が胃に与える影響と除菌治療の流れ
検査費用の目安と保険適用の条件
この記事の目次
▸ 胃カメラを受けたいけれど、ピロリ菌も気になる…そんな方へ
▸ ピロリ菌とはどんな菌?胃への影響を知っておこう
▸ 胃カメラとピロリ菌検査を同時に受ける方法と手順
▸ ピロリ菌除菌治療の流れと除菌後に気をつけること
▸ 胃カメラへの不安を解消するために知っておきたいこと
▸ 浅草胃腸肛門クリニックの胃カメラ・ピロリ菌検査へのこだわり
▸ よくあるご質問
▸ まとめ

胃カメラを受けたいけれど、ピロリ菌も気になる…そんな方へ

「胃が重い」「食後にもたれる」「なんとなく胃の調子が悪い」——こうした症状が続いているのに、忙しさや検査への不安から受診をためらっている方は少なくありません。

さらに「ピロリ菌検査もしたほうがいいと聞いたが、胃カメラと別々に受けるのは時間も費用もかかる」と感じ、結局どちらも後回しにしてしまう方もいらっしゃいます。

実はこの「二度手間」の心配は不要です。胃カメラ検査のタイミングで同時にピロリ菌検査を行うことは、現在の消化器内科診療では一般的に行われており、一回の来院で両方の結果を得ることができます。

特に注目したいのが、ピロリ菌感染と胃がんリスクの関連です。ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に慢性的な炎症を引き起こし、長期感染によって萎縮性胃炎→腸上皮化生→胃がんへと進展するリスクがあることが知られています。感染していても自覚症状がほとんどないため、「症状がないから大丈夫」という思い込みは禁物です。

また、「ピロリ菌は年配の方だけの問題では?」と誤解されがちですが、実際には若い世代でも感染していることがあります。特に上下水道が整備される前の時代に幼少期を過ごした世代(現在50代以上)の方は感染率が高い傾向にありますが、若い世代でもゼロではありません。気になる方はぜひ一度、胃カメラを受けるタイミングで確認しておきましょう。

ピロリ菌とはどんな菌?胃への影響を知っておこう

Point 01
ピロリ菌が胃に住み続けると何が起こるか

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、強い酸性環境である胃の中でも生き続けることができる細菌です。感染すると胃の粘膜に慢性的な炎症(慢性胃炎)が起こり、胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎を引き起こすことがあります。長期的には胃がんのリスク因子になることが、さまざまな研究で示されています。

Point 02
ピロリ菌感染はほとんど無症状

ピロリ菌に感染していても、多くの方は特に自覚症状を感じません。胃の不快感・食欲不振・口臭が気になるといった軽い症状が出ることもありますが、それだけでピロリ菌感染かどうかは判断できません。だからこそ、自覚症状がなくても積極的に検査を受けることが推奨されています。

Point 03
ピロリ菌は除菌できる

ピロリ菌感染が確認された場合、抗菌薬と胃酸分泌抑制薬を組み合わせた「除菌治療」を行います。一次除菌の成功率は一般的に70〜80%程度とされており、失敗した場合は薬を変えて二次除菌を行います(個人差があります)。除菌に成功すると胃粘膜の炎症が改善され、胃潰瘍の再発リスクや将来的な胃がんリスクを下げる効果が期待できます。

胃カメラとピロリ菌検査を同時に受ける方法と手順

ピロリ菌の検査方法にはどんな種類がある?

ピロリ菌を調べる方法はいくつかあります。胃カメラと同時に行える方法と、胃カメラなしで行える方法に大きく分かれます。

検査方法
胃カメラと同時
特徴
迅速ウレアーゼ試験
○(内視鏡下)
採取した組織を試薬で反応させ、短時間で結果がわかる
病理組織検査(生検法)
○(内視鏡下)
胃粘膜を採取して顕微鏡で観察。精度が高いが結果に数日かかる
尿素呼気試験
△(別途)
薬を飲んで呼気を採取。胃カメラ不要だが保険適用条件あり
便中抗原検査
△(別途)
便を採取して検査。簡便だが保険適用条件あり
血液・尿抗体検査
△(別途)
感染の有無を抗体で確認。除菌後の判定には不向き

胃カメラと同時に行う検査としては、迅速ウレアーゼ試験と病理組織検査(生検法)が代表的です。どちらも胃カメラ中に胃の粘膜を少量採取して行うもので、一度の内視鏡検査でピロリ菌の有無も確認できます。どの方法が適しているかは医師が判断しますので、まずはご相談ください。

同時検査の当日の流れ

胃カメラとピロリ菌検査を同日に受ける場合の一般的な流れをご紹介します(クリニックにより多少異なります)。

前日〜当日朝
検査前日は遅くとも午後9時以降、飲食・服薬を控えます。当日は検査が終わるまで飲食禁止です(うがいは可能です)。
来院・問診
症状や既往歴、服用中の薬についてお伝えください。抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は必ず事前にご相談を。
前処置
胃の動きを抑える薬(抗コリン剤)や緊張を和らげる薬(鎮静剤)を注射します。鎮静剤を強めに希望される場合は静脈麻酔(点滴)で調整します。
胃カメラ検査
内視鏡を口または鼻から挿入し、食道・胃・十二指腸を観察します。この際、胃粘膜の状態を確認しながら必要に応じてピロリ菌検査用の組織を採取します。
検査結果の説明
検査後、画像を見ながら胃の状態について説明を受けます。生検の場合は後日(数日〜1週間程度)に結果をお伝えします。
除菌治療の開始(必要な場合)
ピロリ菌感染が確認され、除菌治療の適応がある場合は処方箋を受け取って治療を開始します。
注意:ピロリ菌の保険診療には条件があります

ピロリ菌の除菌治療に保険を適用するには、内視鏡検査(胃カメラ)で胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫などの診断がついていることが必要です。「ピロリ菌検査だけ受けたい」という場合は保険診療の対象にならないこともあります。詳しくは受診時に医師にご確認ください。

検査費用の目安(保険3割負担の場合)

浅草胃腸肛門クリニックにおける検査費用の目安は以下のとおりです。実際の費用は検査内容・病理検査の有無・処置の内容によって変わります。詳しくはお電話でご確認ください。

項目
目安
胃カメラ検査(保険3割・観察のみ)
約4,000円前後
ピロリ菌検査(生検・迅速ウレアーゼ試験など)
別途費用が加算される場合があります
除菌治療(薬剤費)
保険適用の場合、薬代の3割負担分が必要です

※上記は保険診療3割負担の場合の目安です。初診料・再診料が別途かかります。詳細な費用は診察時にご確認ください。

ピロリ菌除菌治療の流れと除菌後に気をつけること

除菌治療はどうやって行う?

ピロリ菌の除菌治療は、胃酸分泌抑制薬(プロトンポンプ阻害薬)+2種類の抗菌薬を7日間服用する方法が標準的です(個人差があります)。

1回目の除菌(一次除菌)が成功しなかった場合は、抗菌薬の種類を変えた2回目の除菌(二次除菌)を行います。二次除菌まで含めると除菌成功率はさらに高くなるとされています。

除菌治療中は、アルコールの摂取は控えることが望ましいとされています。また、抗菌薬の服用による下痢・軟便・口の苦味・味覚変化などが生じることがあります。症状が強い場合は医師にご相談ください。

除菌後の効果判定と定期的なフォローアップ

除菌治療終了後、4〜8週間以上経過してから除菌が成功したかどうかを確認する「効果判定検査」を受けます。一般的には尿素呼気試験や便中抗原検査が用いられます。

除菌に成功した場合も、胃がんリスクがゼロになるわけではありません。特に萎縮性胃炎がある方は、除菌後も定期的な胃カメラ検査を継続することが勧められています。「除菌したから安心」と受診をやめてしまわず、医師の指示に従って定期検査を受けましょう。

よくある誤解:除菌すれば胃がんにならない?

「ピロリ菌を除菌すれば胃がんにならない」と考えている方が多いですが、これは誤りです。除菌によって胃がんのリスクを下げる効果が期待できますが、胃がんのリスクがゼロになるわけではありません。遺伝的要因・食生活・喫煙・飲酒なども胃がんに関係します。除菌後も定期的な胃カメラ検査を続けることが大切です。

胃カメラへの不安を解消するために知っておきたいこと

「胃カメラが苦しそう」は昔の話?

胃カメラに対して「苦しい」「えずく」というイメージをお持ちの方は多いですが、近年は検査技術・機器の進歩により、以前より格段に受けやすくなっています。

特に鎮静剤(静脈麻酔)を使用した胃カメラは、うとうとした状態で検査を受けられるため、苦痛をほとんど感じないまま終わったとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。「恐くて受けられなかった」という方にも受けていただきやすい方法です。

また、口からではなく鼻から挿入する経鼻内視鏡も、えずきを抑える方法として選択肢になります。どちらが向いているかは、医師にご相談の上で決めるとよいでしょう。

胃カメラ検査を受けるべきサインとは

以下のような症状がある方は、胃カメラ検査を受けることをご検討ください。

  • みぞおちの痛み・不快感が続く
  • 食後の胃もたれ・膨満感がある
  • 胸やけ・ゲップが頻繁に起こる
  • 食欲がない、体重が減っている
  • 黒っぽい便(タール便)が出た
  • 家族に胃がん・胃潰瘍の方がいる
  • ピロリ菌感染の有無を確認したい
  • 健康診断でバリウム検査に異常を指摘された

「大したことないかも」と自己判断せず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。早期発見・早期対応が、胃の健康を守るうえで何より重要です。

浅草胃腸肛門クリニックの胃カメラ・ピロリ菌検査へのこだわり

  • 鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラ:うとうとした状態で検査を受けていただけるため、不安や苦手意識がある方にも受け入れていただきやすい環境を整えています。
  • グループ内視鏡年間実績1万件超:寺田病院のサテライトクリニックとして、グループ全体で豊富な内視鏡検査の実績を積んでいます。本院との密な連携で、検査から治療まで一貫したサポートが可能です。
  • 毎週火曜はレディースデイ(女性専用外来):医師・スタッフが全員女性で対応。男性の入室を制限した完全女性専用外来のため、胃腸や肛門の悩みを女性同士でご相談いただけます。
  • 男女別の待合室・検査前処置室:プライバシーへの配慮を徹底しており、男女で待機スペースを完全に分けています。
  • 東京都台東区の大腸がん検診にも対応:台東区の検診プログラムにも対応しており、地域の皆さまの健康管理をサポートしています。

院長 佐藤 兼俊 より

「胃の調子が気になるけれど、検査が怖くてなかなか踏み切れない」という方は多くいらっしゃいます。そのお気持ちはよくわかります。当クリニックでは鎮静剤を使用して、できるだけ楽に検査を受けていただける環境を整えています。ピロリ菌は早期に発見して除菌することが大切です。胃カメラを受けるタイミングで合わせてピロリ菌の有無も確認できますので、お気軽にご相談ください。台東区花川戸で地域の皆さまのおなかの健康を守るため、スタッフ一同お待ちしております。」

よくあるご質問

Q 胃カメラとピロリ菌検査は必ず同時に受けなければなりませんか?
A いいえ、同時に受けることが望ましい場合が多いですが、必須ではありません。胃カメラなしでピロリ菌を調べる方法(尿素呼気試験・便中抗原検査など)もあります。ただし、保険適用でピロリ菌の除菌治療を行うためには、内視鏡検査による胃の診断が必要です。まずは医師にご相談ください。
Q ピロリ菌が陽性でも自覚症状がまったくありません。それでも除菌が必要ですか?
A ピロリ菌感染者の多くは自覚症状がほとんどないため、「症状がないから大丈夫」とは言い切れません。内視鏡検査で慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などが確認された場合は、保険適用での除菌治療の対象となります。除菌治療によって将来的な胃潰瘍の再発や、胃がんリスクを下げる効果が期待できるとされています(個人差があります)。
Q 胃カメラ検査当日は何時間前から絶食が必要ですか?
A 検査前日は遅くとも午後9時以降、飲食・服薬を控えていただきます。検査当日は、検査が終わるまで飲食は禁止です(うがいは可能です)。水・白湯・お茶などについては予約時にクリニックの指示をご確認ください。当院(浅草胃腸肛門クリニック)では予約時に詳しくご案内しております。

この記事のまとめ

ピロリ菌感染はほとんど無症状のため、自覚症状がなくても検査を受けることが大切
除菌治療は胃酸分泌抑制薬+抗菌薬を7日間服用する方法が標準的。保険適用には内視鏡による診断が必要
除菌後も胃がんリスクがゼロになるわけではなく、定期的な胃カメラでのフォローが重要
鎮静剤を使用した胃カメラで、苦手意識のある方にも受けやすい環境が整っています

胃カメラ・ピロリ菌検査のご相談は浅草胃腸肛門クリニックへ

東京都台東区花川戸、浅草駅から徒歩1分。鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査で、おなかの不安をまるごと解消しましょう。まずはお気軽にご予約ください。

WEB予約はこちら
LINE予約
03-3845-7800

〒111-0033 東京都台東区花川戸1-2-4 丸善ビル7F 東京メトロ銀座線・東武スカイツリーライン「浅草駅」徒歩1分

【診療時間】午前 9:30〜12:00/午後 16:00〜18:00(大腸内視鏡検査は予約制14:00〜16:00・火曜は女性専用外来・木曜は肛門科専門外来)|休診:日曜・祝日

監修医師プロフィール

著者写真

佐藤 兼俊(さとう かねとし)(院長)

平成10年3月 三重大学 医学部 卒業
平成10年4月 天理よろづ相談所病院勤務
平成12年4月 国立国際医療研究センター 外科勤務
平成15年4月 三井記念病院 外科勤務
平成17年9月 アメリカボストンにあるベス・イスラエル・ディコネス・メディカルセンターで研究に従事
平成19年9月 三井記念病院 外科勤務
平成20年2月 東京逓信病院 外科勤務
平成29年5月 浅草胃腸肛門クリニック院長に就任

資格・所属学会:日本外科学会、日本消化器内視鏡学会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

浅草胃腸肛門クリニック 03-3845-7800 ホームページ